かなり楽しく歌います

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「歌手は 上手/下手ではなく、好き/嫌いで 判断される。」と、
口癖のように 主張している私ですが、その筆頭となる ジャズボーカルは、
恐らく、この方、Betty Carter (ベティ・カーター)だと思います。

1929年 ミシガン州生まれで、その後 デトロイトで育ち、
お父さんが教会のゴスペル隊のリーダーだったこともあり、
歌とピアノを習い、まだ 少女時代に クラブ出演するようになり、
なんと、16歳で チャーリー・パーカーと共演、
その後も ディジー・ガレスピーやマイルス・デイビスと共演するなど、
若い頃から 「Be-Bop Girl」と呼ばれ、彼女の歌唱スタイルは
誰にも真似することのできない 大変 特出した才能の持ち主でした。

しかーし! 声や独特の雰囲気、歌唱法を含め、嫌いな方/苦手な方が 大変多く、
多くのミュージシャンからは 愛され 尊敬される ジャズボーカルでしたが、
一般大衆からは、いまひとつ 支持が薄かったという・・・。

1998年に69歳で 他界されたのですが、彼女への歌の評価が 未だに
大好き/愛してる組さんと 大嫌い/耳障りだ組さんに きっぱり 分かれています。
理由は、動画をご覧頂き、彼女の歌声を聞いていただければ解ると思います。

というわけで、私は敬愛している Betty Carter を特集のはじまり はじまり。


まずは、年代を追って、1940年代後半の動画から、
Lionel Hampton 楽団の とびっきり 楽しいステージです。
ベティ・カーターは 歌うというより ほとんど スキャットをする為だけに
この全国ツアーに同行しています。

【Betty Carter & Lionel Hampton / Cobb'S Idea】



スペシャルゲストとして エスコートされて 登場し、
スキャットのみして 退場という、こういう(歌モノ)パターンは はじめてみました。


続いては、1950年代のアルバムより 美しいバラードを。
ジャス スタンダードにしては 珍しく 「愛」や「恋」をテーマにしておらず、
バーモント景色を綴った "Moonlight in Vermont"(バーモントの月)。

【Betty Carter / Moonlight in Vermont】




この辺りまでの彼女の歌は、恐らく 声質以外
それほど 気にならないんじゃないかと思います。
気になったとしても、「若干 リズム感に 癖があるな」くらいじゃないでしょうか。

ここまでの時点で、うわぁ~、この声 無理! と思った方は、
この後の映像は 全て スルーなさったほうが良いかもしれません。
もう、なんていうか あっち側の世界へ いっちゃってます。
そこが 彼女の素晴らしさなんですが・・・。


では、そのあっち側へ行く 寸前、というか 片足突っ込んでる?
くらいの頃、1977年の 貴重なライブ映像です。

【Betty Carter / Medley】

If I Should Lose You / Just Friends / All The Things You Are
I Didn't Know What Time It Was / Star Eyes



アフロ!


これで、片足なら この先どうなるんだろう・・・???
と、ちょっと 気になってしまった方は、続きをどうぞー。

完全に あっち側へ行ってしまった 第三形態のベティ・カーターです。
曲は、以前 ご紹介した 素晴らしいバラード "The Good Life" ですが、
彼女は、とっても ハッピーに グルーブしています。

【Betty Carter / The Good Life】




そして、1990年の "Droppin' Things" では、
もう、誰も彼女を止められない!という雰囲気です。

【Betty Carter / Droppin' Things】




1994年のカーネギーホールでの コンサート映像からは、
とても とても 同じ歌とは思えないけれど、有名な ジャズ スタンダード
"How High The Moon" を どうぞー。

【Betty Carter / How High The Moon】



当時は まだまだ 若手だった Roy Hargrove (tp) に ベティ・カーターは、
「引くな!引くな! もっと 掛かって来い!絡んで来い!」と
目で訴えているような感じですが、なかなか ビッグネームを前にすると
絡みたくても 絡めないものなんでしょうね。遠慮しがちに 弾いている様子が伺えます。


そして、このライブ映像が、彼女の最後の姿となりました。

【Betty Carter & Trio / Amazon】

Bruce Flowers(pf) Neil Caine(b) Eric Harland(ds)




「上手いのか?」と 私が聞かれると 「物凄く上手い」と答えますが、
きっと多くの方は 「う~ん、この人は・・・ 上手いのか・・・なぁ・・・?」
と 思われたんじゃないかと思います。そして きっと それが 正解です。

彼女の歌は、決して 包み込むような 優しい歌ではありませんし、
リズムの取り方も 独特で、ビートに収まらないところが 多々ありますし、
「フリーダムすぐるwwwww」と 聴いていて笑えてくることも多いのですが、
その自由さが 彼女の魅力であり、実力であり、凄さなのです。

絵画の世界でいうと、やはり ピカソ なんじゃないかなと思います。

こういうスタイルの ジャズボーカルが 居たんだよ ということを、
多くの方に 知っていただくことが 今回の目的であって、
ジャズボーカル全員が こういうスタイル、こういう姿勢ではありませんし、
このスタイルが 最高だと 押し付けているわけではありませんので、念のため。


・・・ってか、求められても 無理ですからっ!

テーマ:YouTube動画 - ジャンル:音楽
コメント

はじめまして、浦太と申します。

どんどん進化していった様でもあり、その場で感じたモノを自由に歌うと云う歌の原点と云うか音楽発祥の原点に戻って行った様でもあり・・・

音楽の発祥は間違いなく歌だったでしょうが、楽器が出来て役割分担が進んだ。
でも楽器の役割に、もう一度、歌が割り込んだってエエんじゃない?
そんな感じに聞えます。

恐ろしく高度な感性と技を持った達人同士の音ゲーム、或いは音バトル、ソレを観戦する事を楽しいと思うか思わないかが好みの分かれ目って気がします。
2010/02/15(月) 10:47:29 | URL | 浦太 #Ei04aunU[ 編集 ]
Re: タイトルなし
>>浦太様

はじめまして。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

多くのミュージシャンに愛された理由は、ジャズを同じ次元で楽しめる、
同じ視点から 一緒に音楽を創れる、というところにあるのでしょうね。

貴重なコメントをいただき ありがとうございました。
2010/02/15(月) 22:52:12 | URL | Miwa De Luca #-[ 編集 ]

今、ベティ・カーターを調べていて、貴女(貴方かな?)のサイトに入りました。僕もカーターのジャズが好きで、貴女のカーター評に大同感です。
今は小忙しいので、また覗きます。
有難う。
2010/05/13(木) 15:51:49 | URL | 木村 太郎 #mb2mpFzo[ 編集 ]
Re: タイトルなし

>>木村 太郎様

はじめまして。ご訪問をいただき、ありがとうございます。
10代の頃に ベティ・カーターを聞いた時は、「なんなんだー!?」と 驚き、
エラやカーメン 一辺倒だったので、かなり 違和感を感じ しばし敬遠しておりましたが、
その後、彼女の歌に触れるたびに、どんどん 引き込まれ、今では 大ファンです。

お好きな方に出会えて とても 嬉しいです。
こちらこそ、コメントを ありがとうございました。
また、いつでも 遊びにいらしてくださいね。
2010/05/14(金) 22:08:17 | URL | Miwa De Luca #-[ 編集 ]
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2010/12/20(月) 11:05:31 | | #[ 編集 ]
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