かなり楽しく歌います

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ジャズメン という言葉はあるのに、ジャズウィメン という言葉はありません。

女性で ジャズ というと、もっぱら ボーカルばかりで、ジャズメンと 肩を並べて
楽器を ゴリゴリ弾くタイプの ミュージシャンは とても 数が少ないのです。

最近では、日本人でも ジャズを演奏する 女性ミュージシャンが ちらほらと 登場していますが、
歴史を遡ると、一人の 女性 ジャズ ピアニストが、「女だって ジャズやるんだかんね!」と
主張し、その道を 開いてくれたのだと 感じます。その 素敵な女性の名前は、

Mary Lou Williams(メアリー・ルー・ウィリアムズ) 1910年 ジョージア州生まれ

ジョージア州で生まれていますが、育ったのは、ペンシルバニア州のピッツバーグで、
小さい時から ピアノを弾くのが 大好きだったようで、先生にもつかずに、
まったくの独学で ピアノを習得し、6才の頃には 既に 兄姉達のパーティーで 演奏していたとか。

そして、7才の頃には 地元のクラブや公民館などで 演奏会が 何度も催されていたそうで、
当時「the little piano girl of East Liberty」と 呼ばれ、かなり 有名になっていたそうです。

本格的な ジャズピアニスト(プロ)としての 彼女のキャリアは、
14歳で "The Orpheum Circuit" に迎えられ、その翌年には まだまだ小さなバンドだった
"The Washingtonians" のリーダーだった デューク・エリントンに誘われ、
一緒に 演奏するところから 始まっています。

・・・にしても、ここまで 独学。頼りは ラジオから流れてくる ブルースやジャズのみ。

きっと、今の時代のように 音源もすぐ簡単に入手できる、教えてくれる先生もいる、
教科書だって きちんと 揃っていて、音楽を勉強するための環境が整っている 恵まれた状態の
私達 若い世代のミュージシャンよりも、はるかに 音楽を 渇望なさっていたでしょうし、
その貪欲さが 彼女を どんどん のし上げて行ったのではないかと考えます。

こんな逸話が残っています。
夜中の3時、McKinney's Cotton Pickers と一緒に 出演していた Harlem's Rhythm Club に、
ルイ・アームストロングが ふらっと 入店し、彼女の演奏に 耳を傾けていました。
そして、その後 ルイが 彼女のところまで やってきて、キスしたそうです。

というわけで、彼女の人生を追っかけるより先に、
その ルイ・アームストロング の目に留まり キスしたくなった
彼女の魅力的な演奏を お聴きいただきたいと思います。

※ さすがに 子供の頃の映像は残っていませんでしたので、
  かなり大人になった彼女のソロ演奏です。

Mary Lou Williams / The Man I Love (1978)】



とても力強い演奏で 驚いた方も 多いのじゃないでしょうか。
それでいて、女性らしい柔らかさもあり チャーミングな音に 耳が釘付けになりました。
私も すぐに 駆け寄って キスしたい気分です。


彼女は 特出した才能だけでなく、魅力の持ち主でもありましたので、
その後、結婚したり 離婚したり 結婚したり 離婚したり 結婚したり 離婚していますが、
(この辺り 中略 です)
その間にも、演奏家としてだけでなく、作曲家としても デューク・エリントンや
ベニー・グッドマンから 評価され、スウィング時代を代表する 作曲家と認められました。

1940年代には、ニューヨークに移り住み、若いミュージシャンの為の
ジャズ ワークショップを開くようになり、そこに集まるようになった
ディジー・ガレスピー や セロニアス・モンク、そして チャーリー・パーカーと
いった 新しい ジャズ、ビバップ の先駆者達 の先生となります。

もちろん 彼女自身も 彼らから刺激を受け、ビバップ、ハードバップ、そして
フリージャズへと、演奏スタイルを ブギウギ、ブルース や スウィング から
変えていくことにも つながりました。

その頃の 彼女の新しい試み、全て 女性のミュージシャンによるバンド、
Mary Lou Williams's Girl Stars の "He's Funny That Way" を どうぞー。

Mary Lou Williams / He's Funny That Way (1946)】

Mary Osborne (vo) Mary Lou Williams(pf) Bridget O'Flynn(vib) Bea Taylor(b)



レコードの雑音が 心地よいです。


ご紹介したい曲は いっぱい あるのですが、
これは はずせないっ! というものだけを ピックアップすると、
まず 最初に 思い浮かぶのは、1963年のリーダーアルバム 'Black Christ of the Andes' です。

ゴスペル色の強いアルバムで、「ゴリゴリのジャズは ちょっと・・・」 という
ブルースや ソウル好きな方には 断然 お勧めです。

Mary Lou Williams / Anima Christi (1963)】



やはり ゴスペルは アフリカンアメリカンである 彼女のルーツなんでしょうね。


'Black Christ of the Andes' のCD復刻版に 収録されている "Koolbonga" は、
レイ・チャールズの "What'd I Say"っぽい、R&B+ジャズ で、とっても 格好良いです。

Mary Lou Williams / Koolbonga (1963)】




彼女の作曲による この "The CREDO" も、大変 ファンキーで、ソウルフル!
「こんなのも ジャズなの!?」と 驚かれる方も いらっしゃるかもしれませんが、
一時期 8や16ビートの ジャズ ファンクと呼ばれるものが 大変 流行しました。

Mary Lou Williams Quintet / The CREDO




そして、続いては、1974年のリーダーアルバム 'Zoning' から、
私の大好きなナンバー、"Gloria" を お楽しみください。

(CD復刻版の 'Free Spirits' にも ボーナスとして収録されています)

Mary Lou Williams / Gloria(1974)】



明るい希望を胸に、いつか栄光を! と感じさせる メロディーラインが
印象的ですが、「ベースを強調しすぎ」という 批判も多かった作品です。


本日の締めとしては、1971年のリーダーアルバム 'Nite life' より、
ブルージーで リリカルな、彼女の ピアノソロ を 堪能していただきたく、
"What's Your Story, Morning Glory" を。

Mary Lou Williams / What's Your Story, Morning Glory(1971)】




彼女は、1981年に 腎臓癌でお亡くなりになったのですが、
最後の言葉が 「I did it, didn't I?」(私、やり遂げたわよね?)だったそうです。

彼女と、ジャズの先人達に 感謝!


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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
コメント
いいものを見せて頂きました。
Mary Lou Williams / The Man I Love、非常にいい曲でした。
あのピアノの早打ちは素晴らしく、とても女性らしく尚且つ力強いキータッチです。
僕もジャズは好きなのでまたよいものがありましたらよろしくです。
ブックマークしておきました。今後共よろしくです^^/。
2010/05/02(日) 19:43:32 | URL | 一本どっこ #-[ 編集 ]
Re: いいものを見せて頂きました。

>>一本どっこ様

はじめまして。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

Mary Lou Williams、気に入っていただけたようで、嬉しいです。
音楽に対する姿勢や 生き方、もちろん 演奏も 全てにおいて
「One and Only」な方で、私は 大変 尊敬しております。

まだまだ 大好きな ミュージシャン、素晴らしい楽曲は ありますので、
これからも どんどん ご紹介していきたいと思います。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
コメント ありがとうございました!
2010/05/03(月) 09:05:56 | URL | Miwa De Luca #-[ 編集 ]
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